米寿の祝い

 今日は店を臨時休業にし、母親の88歳を祝うことにしました。いわゆる米寿の祝いなのですが、長寿を祝う節目の年齢には、還暦や古希、喜寿などの名称があり、本来は数え年で祝いことが多く、昨年の87歳に祝っても良かったのです。けれど、母親が「長寿のお祝いしたとたんに亡くなる人が多い!」と言っていたので、満年齢で祝うことになりました。

 お祝いの席には子供、孫、曾孫とその家族、総勢14名が集まって、にぎやかな会食となりました。昔なら子だくさんだったので大人数での祝いになったのでしょうが、こうして一堂に会食するのは中々ありません。親せきが集まるのは葬儀の席くらいというのが相場なので、このうようなお祝いの場を設けることが出来て母親も喜んでいました。

 米寿は知ってのとおり、「米」の字をくずすと八十八と読めることに由来しています。黄(金茶)が長寿祝いの色とされているので、黄色のちゃんちゃんこと頭巾を着用してもらい記念写真を撮りました。また、子供や孫たちからは花束や似顔絵などもらい、小さくなった体をさらに小さく丸めて頭を下げる年老いた姿が印象的です。

 自分は米寿まで生きることはないと思いますが、今のような充実して笑顔を絶えない生活ができる事に感謝しながら、自分らしい人生を全うしたいものです。