僕はコーヒーが飲めない(7)

 「僕はコーヒーが飲めない ⑦」(原作:福田幸江、作画:吉城モカ、監:川島良彰)が発刊されたので読んでみました。
 コーヒーが飲めないという飲料会社の若手営業の花山。そして、花山の上司の加賀谷。二人が中心となってサードウェーブコーヒーのプロジェクトが始動します。そして、「美味しんぼ」的な「至高のメニュー」ならぬ、至高のコーヒーを決する「王様コーヒー」対決に参戦するという物語もついに完結編となりました。対決の場で花山がプレゼンで冒頭、「僕はコーヒーが飲めません」という言葉から始まり、どこまでも美味く、飲んだ人が幸せになれるコーヒーを発表します。
 この「僕はコーヒーが飲めない」ってのは結局、コーヒーハンター川島良彰氏の想いが全編に込められた内容になっており、川島氏の著書や講演での内容と重なっているので理解しやすい面があると同時に、目新しい情報が少ないのが残念だと感じました。仕方がないか、専門書じゃなくコミックなんだから。

 でも、コーヒーの事を知らない人が読むにはピッタリの本だと思います。大変分かり易いし、多くのコーヒー本にあるような誇張した情報やウソがないですのがいいですね。お勧めの本です。