コーヒーサロン(1)

 コーヒーに関する情報はインターネットで取り出すことができますが、必ずしも正しい情報ばかりとは限りません。発信者の意図する方向で情報が開示されているわけですから、学術的なものから商業主義的な性質のものまで、内容を誇張しおたり一部の情報が省かれるなどするため、受け取り手の判断が大切になってきます。これは、ネットの世界に限らず新聞やテレビでも言えることです。

 本来なら、自分でコーヒー産地に赴いたりして確かめたいところですが、そんなことが出来るはずもないため、信頼できる人に会って話を聴いたりするしかないのです。そこで、お店を臨時休業にして、「コーヒーサロン」というセミナーに出かけてきました。このセミナーは11年前から全国で開催されており、これで48回を数えるのだそうです。私はこれまで4回参加させてもらいました。

 今回のテーマは「コーヒーの変遷」と題し、「中部地方の喫茶文化」を松屋コーヒー本店の松下会長がインタビュー形式で語っていただくものと、コーヒーハンターの川島さんから、「ルワンダコーヒーの課題と日本の支援」と「コーヒー産地から見たコーヒーの変遷」の講演です。 

 お店での抽出方法が松屋式だけに、本家の松下会長の話には興味がありました。戦前戦後を通してコーヒーがどのように移り変わっていったのか、松屋式の始まりなど興味の尽きない話ばかりでしたが、予想されたとおり時間管理に難がある会長だけに、インタビュアーのSAKURAの大西さんも苦労されていました。本当は時間に関係なく昔の話も聞いてみたかったのですが。 

 コーヒーを学ぶ機会というのは有りそうで中々ありませんが、こうした場には今後も時間を惜しまず参加しようと思っています。コーヒー産地に出かけるよりも、時間もお金もかかりませんからね。