近くのミュージアムへ

 親戚の葬儀出席のため臨時休業しましたが、思ったより早く自宅に戻ることができました。最近、葬儀に出席する機会が多いので、人の命の貴さと儚さをを強く感じます。だからこそ、こうして珈琲屋を始めた訳で、限りある人生を楽しく有意義に過ごしたいと思うのです。

 そんなこともあり、夕方までの数時間を利用して、近くのミュージアムへ出かけることにしました。一つは、多治見市にある岐阜県現代陶芸美術館です。ちょうど夏休みの親子向けの企画として9月4日まで「土の冒険のぼうけん」展が行われていました。

 この展覧会は、現代美術家・小島久弥氏と江藤莅夏氏による演出で、やきものの新しい鑑賞スタイルを提案するものです。受付でもらった「ぼうけんパスポート」を見ながら、展示室内のうす暗くて、いつもとは違う雰囲気を歩きながら、光と影、映像や音でワクワク・ドキドキを感じて、作家が土で冒険をして生み出した様々な焼き物の作品を鑑賞します。親子向けの展示となっていますが、これまでと異なる焼き物の楽しみ方を教えてもらいました。

 もう一つは、隣町の笠原町に6月4日に開館したばかりの多治見市モザイクタイルミュージアムです。建築家・藤森照信氏が手がけたミュージアムの建物が注目を浴びています。地元でよく目にする「採土場」からイメージされた、小山のようななんとも不思議な外観が特徴で、入口に入るスロープを歩くだけで別世界に行くような気分になります。展示の方は正直見慣れたものが多く、懐かしいモザイクタイルの日常品を「あった!あった!」と思い出に浸ることはできますが、いかんせん展示数が少なく感じました。半分はショールームのようです。出口から駐車場に向かう際に再度建物を見たのですが、これが一番の作品だな~って思っちゃった。

 月曜日が定休日だと、こうした施設へ出かけても休館日が多いため、今日は貴重な時間にすることができました。