東京でコロンビアコーヒーを飲む

 定休日の月曜日に、UCCコーヒーアカデミー東京校で、「ワインの知識で、上質なコーヒーの世界を探検」と題するセミナーが開催される事を知り、どうしようか迷っているところ、妻が「行ったら」と背中を押してくれたので、急遽東京まで出かけて参加してきました。

  内容は、FNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)東京事務局コーヒーマネージャーのヘンリー・マルチネスさんいよる、高級ワインと高級コーヒーができるまでの必要なプロセスの比較や相似点について、栽培方法から消費者に届くまでを細かく説明があった後、3種類のコーヒーテイスティングを行いました。

 紀元前数千年前から飲まれているワインと比べ、コーヒーの飲用はたかだか千年程であり、歴史や文化も違う中で、高級志向のコーヒーの世界では、とかくワインを意識した味覚やマリアージュのウンチクが盛んになってきました。そうした中で、共通点や相違点を明らかにしてコーヒーの特徴を再確認する作業は、私にとって有意義なものになりました。

 コロンビアコーヒーのテイスティングでは3種類のコーヒーがあり、お店でも提供して飲み慣れているウィラ県のカツーラの他、コロンビア産のゲイシャ、試験栽培されているカツーラとエチオペの交配種の個性豊かな味わいを楽しみました。ゲイシャはパナマ産と比べて酸が強く、明らかに異なる味覚になっており、産地が違えば同品種でも性格が異なることがよく分かります。新品種は今までに飲んだことのないもので、参加者の評価も随分違っていました。

 今回、東京でコロンビアコーヒーを飲むことになりました。新しいコーヒーの出会いもあった貴重な経験をしましたが、それ以上に普段経験できない刺激を受けることができ、外に出かける必要性を感じた時間になったのです。