代用コーヒー(2)

 前回、代用コーヒーとしてヨーロッパで飲まれてたチコリ・コーヒーの事が知りたくて、フランス産のインスタント・チコリ・コーヒーを飲んだことを書きました。その後、常連のお客様数名の方に試飲してもらいましたが、とても評判が悪く「飲み干せない!」とまで言われてしまいました。確かにコーヒーとは言えない飲み物だし、不評はいたしかたがないかと思ったですが、実際多くの人が飲んでいた訳ですから再検証することにしたのです。

 実は、岐阜県にはチコリで有名な場所があります。土岐市から車で1時間程の中津川市には「ちこり村」という観光施設があり、チコリを栽培して芽の部分をサラダに使用する高級食材として販売し、根の部分は焼酎に加工製造販売しています。また、地元野菜をふんだんに使用したバイキング・レストランとしても人気の施設です。調べてみると、チコリの根を加工した「ちこり珈琲」も販売していたので、早速取り寄せて飲んでみることにしました。

 フランスのインスタント・チコリ・コーヒーと異なり、チコリの根を砕いて2mm程にし、三角のティーバッグに入れてものでした。説明書には140ccのお湯に漬けるとあったので、カップに入れてお湯を注ぐと徐々にコーヒー色に染まっていきます。期待を持って飲んでみましたが、やっぱり美味しくない!インスタントよりも香りがあるものの、コーヒーとは言えないものです。

 やっぱり「代用コーヒー」は「代用」なんであること認識し、美味しいコーヒーが飲める現代に感謝するのでした。