コスタリカ

 これまで使用してきたコスタリカの豆の在庫が無くなり、ニュークロップの入荷待ちとなったので、その間のつなぎとして、同じタラス地区を豆を使用しています。

 これまでは標高が1700~1900mと高い場所の農園でしたが、今回使用する豆の栽培地区は1200mと若干低い場所となります。それでも1200mもある訳ですから、結構高い場所で栽培されているのです。

 コスタリカのコーヒーについては、ホームページの中でも説明していますが、意外と知られていないのが「非武装中立」の国だという事です。常設軍は1948年の憲法により廃止されており、このことで、コスタリカを「軍隊の無い平和な国、中立の国」と言う人も居て、今の安保法制に絡められることもあるようです。確かに非武装化で浮いた国費を教育費に投じ、観光立国として成長しているのですが、実態はかなり違います。

 コスタリカが加盟している米州相互援助条約(通称リオ条約)があり、同国には集団安全保障体制のバックアップがあるという事を意味します。1999年の麻薬取締協定の締約により、コスタリカの警備隊と米軍が共同で取締り、米軍のコスタリカ領への寄港と領土使用を容認しているのですから、事実上コスタリカのアメリカ軍事基地化を意味しているのです。

 その恩恵なのかも知れませんが、国民の生活レベルや所得も向上しているため、コーヒー産業の人件費も高い点や、アメリカとの太いパイプからコーヒー価格も高値で取引されています。もちろん国策としてコーヒーの品質維持管理があるのですが、アメリカとの強い関係が大きいようです。

 自分が口に入れるコーヒーの事をちょっと調べてみると、身近な課題と関わっていたりするものです。