そうだ 京都、行こう。

 「そうだ 京都、行こう。」と新聞広告に出ていた、JR東海が1993年から展開している京都観光キャンペーンのキャッチコピーに誘惑された訳ではないのですが、妻が定休日に合わせて休みが取れたのが今日だったので、桜の開花を期待して京都日帰り旅行を決めたのでした。

 新幹線での日帰り旅行なので、京都滞在時間は午前10から午後5時までの約7時間となり、清水寺・銀閣寺周辺を路線バスを利用して巡ります。〇〇路線バス乗り継ぎの旅なら相棒は蛭子能収なのですが、今回は少し天然の妻と路線バスの旅を行うので、大きなハプニングが起きる事も無く、清水寺であられまじりのにわか雨に見舞われたり、買った土産物を置き忘れそうになったり、京都発の列車の時間を勘違いして乗り遅れそうになったりしたぐらいです。

 京都駅から市バスに乗って祇園で降り、知恩院から円山公園を散策しながら「ねねの墓」のある高台寺の桜を眺め、二年坂、三年坂、清水坂を通って清水寺に向かいました。小学校の修学旅行以来に訪れた清水寺でしたが、50年以上前の思い出が少しずつ蘇ってきます。

 清水寺の帰り道、五条坂の途中にある「清水五条坂ゆば泉」に立ち寄って、昼食に「京都ゆば膳」を注文しました。二階の工房の作りたて湯葉尽くしを美味しくいただいたのですが、お勧めできる大満足の食事です。

 昼食後、五条坂のバス停から銀閣寺前まで進みます。バス停から参道を歩き、現実世界と極楽浄土の境界を表している50m続く竹垣を抜けると、緑のじゅうたんを敷き詰めたような苔の庭園に佇む銀閣寺を眺め、わび・さびを感じて、哲学の道を東山文化に浸りながら散策したのでした。

 帰り道では平安神宮に立ち寄り、「桜みくじ」という桜色のおみくじを引き、願い事を記入して隣の枝に巻きつけるのですが、枝一面が桜色になって満開状態でした。それにしても、平安神宮の大鳥居から神門までの広さや、壮麗な朱塗りの宮殿建築には目を見張るものがあります。やはり京都に来ると歴史を強く感じるのは他に類を見ないですね。

 今回は、定休日を利用した京都日帰り旅でしたが、またいつか続きを巡ってみたいものです。それまで健康に留意して楽しくお店を続けていきま~す。