ワクワクとゲラゲラ

 先日見たテレビ番組で、町工場の再生のための自社製品開発セミナーを取り上げており、その中で「ワクワクシート」なるものがありました。横軸に自社の技術・資源を、縦軸には自分をワクワクさせることを記入させるのですが、中々ワクワクが出てきません。

 ある社長は、アパレル勤務の経験から「美しいもの」を取り上げて、「美術館のような工場」へと具体化させていくのです。セミナー講師は、「自分が本当に好きでないことは続かない。」と話していましたが、ビジネスとしてワクワク感は出発点であっても、それだけで道が開ける訳ではないと思うのです。

 毎日コーヒーの焙煎や抽出、コーヒー産地のことを知ることはワクワクの連続です。これだけでお店の経営が続けられたらいいのですが、自分のワクワクするやりたいことと、お客さんの求めていることが両輪として機能しなければ成立しません。「自分のワクワクすることにお金を払ってくれるのは誰か?」、「自分のワクワクすることをどのように表現すればお金を払ってもらえるのか?」を考える事が必要になります。

 そのために行いたいことを頭の中にめぐらせながら日々お店に立っているのですが、うまく繋げていく術がみつかりません。だから毎日ゲラゲラと笑うことにしています。大きな声で笑うことで縺れた糸が解れるように、頭の中を整理させてくれます。中途半端な笑い方ではなく、「ゲラゲラ」と声をあげて笑うこと何だか元気が出てくるんです。