コーヒーの香り

 コーヒーの香りにはリラックス効果があり、コーヒーの香りを嗅ぐことで、脳にα波が生じてリラックスできることが科学的に分かっています。だから良いことばかりかというと、ちょっと違うようです。

 いつも一人で来店される男性のお客様、カウンター座ってコーヒーを飲み、「仕事の途中だから」といって足早に帰られます。昨日はコーヒーを飲みながら、「多くの店はコーヒーの香りが店内に漂っていないけど、ここはコーヒーの香りがちゃんとあるから好きなんだ。けど、妻にサボっていることが香りで分かってしまう。」とポツリとこぼされました。「別に怪しい場所で休憩している訳じゃないから良いじゃないですか。」と言いつつも、そなにん香りが付くもんだろうかと思いました。

 確かに、朝お店に入る時と焙煎や抽出時には香りを強く意識はしますが、一日10時間以上店内にいても体に香りが染み付くなんて考えたこともありませんでしたから。そんなことを家で食事の時間に話すと、娘から「お父さんもコーヒーの臭いがついてるよ。」って言われ、改めて驚いてしまいました。「加齢臭も消えるからいいじゃないか。」と言っても、「コーヒーの臭いと加齢臭は別!」と切り返されてしまうと返す言葉がありません。