最後の一杯

 毎年ながら、遅れていた年賀状を何とか投函することができました。これで責任を果たした感じがするのは、私だけではないでしょうね。ただ出すことが義務化した年賀状になってしまい、相手に生きている事ぐらいしか伝えられませんが、それも良しとしておきましょう。

 こうして、また新しい年を迎えることになり、食事をしながら妻と「あっと言う間に1年が過ぎるね。」などと会話し、又一つ年齢を重ねていきます。でも、何時かはお互いの人生の幕を下ろすことになるのです。だからこそ、今この時を充実させた生き方にしたいと思っています。

 そんな事を考えるのは年末だからという訳ではなく、お店に来店されるご年配の方々にコーヒーを淹れる度、「このコーヒーが人生最後の一杯になるのかも?」って感じる時があるからです。コーヒー好きの方が人生の間に何杯飲むか分かりませんが、必ず最後の一杯があるはずです。それが自分が淹れた一杯かもしれません。そう考えたら、この一杯を丁寧に美味しく淹れたいと思い始めました。もちろん、毎朝妻に淹れているコーヒーも、そんな気持ちを込めて淹れています。

 最後の一杯になるかもしれないコーヒーを提供する役目だと感じるこの頃です。来年は具体的に動いてみようかと考えています。