欠点豆再利用

 コーヒー生豆を焙煎した後に、必ず行う作業がハンドピックです。欠けたものや、虫食い、貝殻豆などの未熟豆を手作業で取り除きます。たまには石ころなんかもありますから、そうした欠点豆を出来るだけ丁寧に取り出すのですが、気付くとバケツ一杯の結構な量になってしまいます。そんな時には、芳香・消臭袋に加工して、お客様へお帰りの際にお渡しするようにしています。今日も閉店後に行ってきました。

 私のお店では欠点豆の再利用に、そうした工夫をして無駄の無いようにしているのですが、これまで見てきたお店では、砕いて肥料としているところや、子供向けに「お手玉」の中身として利用しているところもありました。いずれにしても、遠い国から船に乗ってやってきたコーヒー豆を簡単に捨てるのではなく、何かに利用してあげたいと思うのです。産地の人達が手作業で摘み取り、手間暇かけて届いた過程を理解しているだけに。