コーヒーの国、インド

 インドと言えば紅茶の国だと思ってしまいますね。でも、実はインドはコーヒーもすごいんです。「びっくりぽんや!」コーヒー豆の産地と言えば、ブラジルが圧倒的にトップなのですが、二位はベトナム、三位はインドネシア、四位はコロンビア、そして五位がインド(2013年)なんです。「びっくりぽんや!」
 インドのコーヒーは実は紅茶よりも歴史が古く、17世紀後半にババブダンというイスラムの巡礼者が、イエメンからカルナータカ州のマイソールにコーヒー豆を持ち込んだのが最初と言われています。アジアで最初にコーヒーの栽培が始まったのですから当然なんです。「びっくりぽんや!」
 コーヒーの栽培はインド南部のカルナータカ州、ケララ州、タミル・ナドゥ州の3州でほぼ9割が栽培されており、以前はロブスタ種が中心だったものが、今ではアラビカ種が2/3を占めるまでになっています。アラビカ種だけみると、なんとアジアで最大の生産量を誇っているんです。「びっくりぽんや!」
 生産量ではアラビカ種が多いのですが、インド産のロブスタ種は、他の地域で栽培されているものとは一線を画したクオリティで知られ、なんとロブスタ種を水洗処理しているんです。「びっくりぽんや!」そして、コーヒー豆の分類も違う呼び方が通っているのです。アラビカ種のウオッシュド(水洗処理)は「プランテ-ション」、非水洗処理(ナチュラル)は「チェリー」と呼び、ロブスタ種のウオッシュド(水洗処理)は「パーチメント」、非水洗処理(ナチュラル)は「ロブスタチェリー」と呼ぶんです。「びっくりぽんや!」
 紅茶が圧倒的に飲まれているインドですが、南部の地域は、以前からコーヒーが飲まれていたようなので、特にコーヒーが注目を浴びてきたのは、Cafe Coffee Day (CCD)というチェーン店が1996年の7月に第1号店をオープンするのですが、ここからインドのカフェ市場の急成長が始まります。2015年6月現在、インド全土で1,530店舗もあり、数年前からスターバックスも進出しているのです。「びっくりぽんや!」
 そんなインドのコーヒーですが、日本ではまだまだ知られてりません。不思議だな~と思っていたら、輸出先のほとんどがヨーロッパで、日本は輸出先の34位で全体の0.52%(2011年度)しかないんです。「びっくりぽんや!」まだまだ、知らないことだらけのインドのコーヒーですが、これからは、「びっくりぽんや!」から、「な~るほど!」に変えていくために、もっと知りたいと思うのでした。