ティピカ

 今週は毎日「本日のコーヒー」をティピカにして、ティピカの存在を知ってもらうことを目的にしています。開業当時のコーヒー豆選定では、できるだけ品種の異なる豆を取り入れたかったのですが、生豆単価とお客様に受け入れられる物であるかを考え、ティピカを除いていました。

 ティピカはアラビカ種の中で最も古い品種と言われ、特徴は゛甘味ときれいな酸味″また、なめらかな感触のとても素晴らしい品種です。1967年までコロンビアではティピカ100%の豆を生産していましたが、隔年での収穫など生産性が低くて、現在では栽培が少なくなり、生産性を重視するあまり、゛カツーラ″゛バリエダコロンビア″等の生産性の高い品種が多くなっています。そのため、100%ティピカ種の流通は極めて少なくなっています。

 今回、グアテマラで80年間に渡ってティピカを栽培している農園の豆を使うことになり、゛甘味ときれいな酸味″を体験してもらいたと思い、焙煎度を試行錯誤して扱うことにしましたが、苦みの少ない甘酸っぱい味覚への反応はイマイチのようです。地域性や特徴あるコーヒー飲用習慣の少なさなのか、焙煎の問題なのか分かりませんが、ウケがあまり良くないのです。しかし、特徴あるコーヒーはまだまだ多く存在するので、これからも少しずつ紹介していこうと考えています。