コーヒーチェリーティー

 コーヒーの飲用は様々な方法で楽しまれていますが、コーヒーの原産地とされるエチオピアでは、コーヒーの実の外皮と果肉を乾燥させた、「ホチャ」を煎って煮出したものを主に遊牧・牧畜民たちが、長期保存が効くとして利用しています。同じものをイエメンでは、「キシル」と呼んでおり、安価なことからコーヒーの代用として今でも飲まれいます。

 コーヒーの精製過程にできる、コーヒーの実の外皮と果肉のほとんどは肥料として再利用されるのですが、「ホチャ」や「キシル」のように飲用するために加工され、私たちでも飲めるものがあります。それが、エルサルバドルの「カスカラ」、いわゆるコーヒーチェリーティーです。

 近年、世界バリスタチャンピオンシップでトップバリスタがアレンジメニューに使用し、新たなコーヒーの魅力の表現のひとつとして世界的に注目されました。果肉部分がコーヒー豆と同様にポリフェノールを豊富に含む為、その抗菌作用からアンチエイジング効果や糖尿病予防があると言われています。味はローズヒップティーのようで、袋を開封した途端に広がる完熟した果実の甘い香り、そして抽出液は口あたりの優しい甘い味わいが広がります。

 何でも確かめたい!好奇心旺盛な私にとっては格好のネタではありました。「

やっぱりコーヒーは面白い。」メニューに加えようかな~。