コンビニコーヒーは、・・・

 定休日を利用して「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか」川島 良彰著(ポプラ新書)読んでみました。これまで川島さんの本を読んだり、何度か講演を聞いてきていたので、興味を持って読み進めましたが、意外にも「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか」の答えは特別なものではありませんでした。 

 むしろ、この本は、川島さんのコーヒーに向き合う姿勢を、これまでに取り組んできた事柄を中心に記したものになっていることは、目次を見てもうかがえます。

第1章 コンビニと高級ホテル、コーヒー価格の差はなぜ生まれるのか
第2章 まずいコーヒーには理由(わけ)がある
第3章 品質基準を明確にし、品質のピラミッドを作るために
第4章 なぜ、JALのコーヒーがおいしくなったのか
第5章 生産者と消費者は対等なパートナー
終 章 コーヒー屋ほど面白い商売はない

 これまでに、川島さんが発信してきた内容を分かりやすく噛み砕いたものとなっており、特に目新しい情報はなかったのですが、むしろ、巻末の石脇さん(石光商事)との対談の方が、気心の知れた間柄が分かる本音の会話で面白かった。

 コンビニコーヒーが企業努力によって美味しくなっており、今後も変化し続けるであろう内容は、コーヒーを扱う自分にとっても、真面目にコツコツと良い物を提供し続けなければいけないと感じさせ、明日も美味しいコーヒーを出したいと思わせるのでした。