コーヒーを知ってもらう

 コーヒー豆は約70か国で生産されているそうです。そして、コーヒー豆は一次産品(加工されていない産出品)としては、石油につぐ貿易額を誇っています。

 それだけ多くのコーヒー豆が流通しているのに、飲食店でコーヒーを飲む場合は、単に「ブレンド」という訳のわからない名称で、その店の味のコーヒーとして提供されているのです。自分の口に入るものなのに、どこの国から届いたものなのか、どうやって加工処理されたものかも知らないまま。

 「中国産の野菜は購入を控える。」と言っている方でさえ、自分の飲むコーヒーの出どころに関心がないのはどうしてなんでしょうか?(最近では中国でもコーヒーを生産していますよ。)一時期、残留農薬で問題となり、輸入できなかったエチオピアのコーヒー豆のことも知らないまま。(実は輸入制限したのは日本だけなんですが)ですから、農産物としてのコーヒーを知ってもらうことも、珈琲屋としての役割だと思っていました。

 お店で提供しているコーヒー豆の種類は僅かです。常時提供するために商品がうまく回転しなければ、スーパーのように古い豆を置きっぱなしにしなければなりません。ですから、生産処理方法が異なることや、産地の特徴を考えて種類を絞って提供しています。でも、もっと色々なコーヒー産地のことを知ってもらいたいのです。

 そこで、期間限定でグアテマラのコーヒー豆を紹介することにしました。詳しい内容は「イベント」のタブで詳しく紹介していますが、主要8地区の産地のうち、6地区のコーヒー豆を一週間提供しようと思って準備をしています。さて、どうなることでしょうか?