第二の人生

 昨日のブログで友人にメッセージを投げかけたら、その日の昼に店へ連絡してくれました。なんか繋がっているって感じがしていいですね。ただ残念なことに男性ですが・・・。

 そんな友人の住む売木村(うるぎむ

ら)の事を調べていると、村をあげて都会からの移住を勧める活動をしていました。NHKの朝ドラで、輪島市役所が移住のPR活動をしていたような内容です。(まれのような若い役場の人はいません)

 第二の人生を田舎で暮らそういう気持ちはよくわかります。サラリーマン時代は毎日時間に追われ、数字に追われ、はたまた上司に追われ、街を歩く人の速さが当たり前になってしまいます。退職後はゆくりとした時間を過ごすため、田舎暮らしに憧れるのでしょうね。人生の終盤をどのように過ごすかは、誰にとっても重要なテーマなのかも知れません。健康で明るく楽しく暮らすための手段は様々ですが、私は生まれ育った地元にこだわったのです。

 今は、珈琲自家焙煎の店として第二の人生をスタートさせましたが、全く新しい事を始めたにも関わらず、「第二の」という言葉に違和感を覚える時があります。私を応援してくれる仲間や、初めてお店に来ていただいたお客様など、多くの方が、これまでの人生の中で関わった人やその友人の方ばかりだからです。これまでの人生を「第一の人生」と呼ぶならば、何だか第一の人生の延長線上を進んでいるような気分になるのです。ただ、その進むスピードはゆっくりで、進む方向が異なるのと同時に、「明るく楽しく」がよりプラスされた感じです。

 今日も、サラリーマン時代には一度も作ったことのなかったロールケーキを、あれこれ試作しながら作る自分を客観的に見て、「おもしろい人生じゃん!」って思ってみるのでした。