コーヒー豆の表示

 コーヒー豆を購入されるお客さまから、「このコロンビアの豆ってスプレモですか?」と質問されました。「はい、いわゆるスプレモです。SUPと書いてあるのがスプレモの表示です。」

 コーヒー豆に詳しくない方には「何のこっちゃ?」と思われたかもしれませんが、コーヒー豆には産地ごとの等級があるのです。等級の基準はバラバラなのですが、等級が高いほど高値で取引されているのです。一部の国の等級を紹介します。

■コロンビア
 スクリーンサイズで格付け決定される。6.75mm以上の大粒の豆は「スプレモ(SUP)」5.5mm~6.5mmの大きさのものは「エクセレソ(EXC)」。この2つはグレードが高い豆として日本にも大量に輸入されています。

■グアテマラ
 栽培する標高によって格付けされる。標高1300m以上が「ストリクトリー・ハードビーン」(SHB)。1200~1350mが「ハードビーン」(HB)900~1050mが「エクストラ・プライム・ウォッシュド」(EXP)。標高が高い方が上級です。

■ブラジル
 豆のグレードは大きく分けると「豆の大きさ」、「欠点豆の少なさ」、「カップテスト」の3段階で決まります。欠点豆は少ない方からNo.2~8と格付けされています。

■ケニア
 スクリーンサイズ(豆の大きさ)で格付けされ、大きいほど高い等級となります。7mm以上は「AA」、6~7mm以上は「AB」。さらに豆の外観、抽出液の品質によるクラス分けもあります。

 お店で扱っているのは全て高い等級の豆ばかりですが、お気づきのように必ずしも味覚の評価で等級が決められている訳ではありません。農産物としての品質の基準なのです。ですが、農産物としての品質が良くなければ、美味しいコーヒー豆としての前提条件にはなりません。欠点豆が多ければ、やはり美味しくないからです。

 コーヒー豆を購入する際の参考として、色々な国の等級基準を知ることも面白いので色々調べてみるのも良いと思いますよ。