コーヒー発祥の地

 「コーヒー」は英語で「Coffee」、独語で「Kaffee(カフェー)」、仏語では「Café(カフェ)」と綴り、その語源はコーヒー原産国であるエチオピアの古くからコーヒーを育んできた「Kaffa(カファ)」という地名に由来する説と、「ワイン」を意味する言葉として使われていたアラビア語の「Qahwah(カフワ)」に由来するとも言われているそうです。これは、コーヒーを飲むと、お酒を飲んだときのように体が興奮し、心身ともに元気になることからそう呼ばれるようになったとか。 どちらが本当なのか分かりませんが、エチオピアが発祥のようです。
 そのコーヒー発祥の地エチオピアには、コーヒーの名の由来と言われる カファ地方に広がる天然の森には、今も昔と変わらぬ野生のコーヒーの原木があります。太古からここに住む村人たちは、コーヒーの木とともに生きてきました。

 首都のアジスアベバから車で車で南西に向かうこと丸二日、野生のコーヒーの木が生える森林地帯にたどり着きます。そこから歩いて森の中を入り、太古の森へ分け入るとコーヒーの木が群生する森となり、その群生の中に一本の太いコーヒーの木があり、村人が「マザーツリー」と呼んでいます。

 この「マザーツリー」は樹齢200年と言われ、その木の周りには赤い実が落ち、新しい命が芽生えています。村人たちは、その森の恵みを集めて、高地の乾いた空気と太陽の光で豆を乾かし、市場へ運び流通させます。これがコーヒー発祥のころから続く、森と村人の営みなのです。

 前回、「コーヒー・セレモニー」取り上げましたが、世界中に広がったコーヒー栽培の基となるエチオピアのことも知ってもらいたいと、こんな動画も紹介したかったのです。