欠点豆

 サンプル焙煎した豆をハンドピックしています。ハンドピックを行う理由は、左のような欠点豆が混入しているので、はじき出しすのです。欠点豆には、虫食い、黒豆(黒く変色)、未熟豆(軽いくて完熟してない)、貝殻豆(中身がない)、かけ豆・割れ豆(欠けている)、しわ豆(表面にシワあり)、発酵豆(発酵臭あり)などがありますが、産地よって欠点豆の偏りがあったりします。画像は貝殻豆ですが、このような豆になるのは乾燥不良や発育不良などが原因で豆の形状が変形しまうのです。割れたり、えぐれたりして、焙煎したときにのムラの原因になったりします。

 こうした欠点豆は別に保管して、消臭剤として再利用しようと思っていますが、他に何かに利用できないものかと調べても、良い活用法は見当たりませんでした。農産物が規格外品として畑に肥料として捨てられる光景を見たことがありますが、随分もったいないと感じていましたように、せっかく実ったものを欠点豆として扱うのを躊躇してしまうのは、「人間だったらどうよ?」って思ってしまったせいでしょうか。人間と農産物とは違うって分かっているものの、何か引っかかるです。