食欲の秋

 

 食欲の秋ということで、 秋の味覚を楽しむために、恵那市の第三セクター「明知鉄道」の名物企画「きのこ列車」に行ってきました。というより、妻の実家とその兄弟夫婦から誘われた訳でして、私たち家族も便乗したのでありました。
 この「キノコ列車」は、7種類ある同鉄道の食堂車の中でも一番の人気だそうで、始発の恵那駅から終点明智駅までの間、車内でキノコづくしの料理を楽しみ、復路はフリー切符による乗り降り自由の旅を楽しむという趣向です。料理に使われるキノコはマツタケ、ロージ、マイタケ、シメジなど5種類以上、地元産が多いらしいです。片道25キロの鉄道の旅を楽しみながら、起伏に富んだ田園と森の中をゆっくりと走るミニ旅となりました。

 いつもは30名が定員なのですが、今回は希望者がおおいようで、3両の特別列車です。私たちは真ん中の2両目に乗車し、さっそく料理に目をやります。

『明智鉄道きのこ列車の献立』

・季節の前菜盛り合わせ(長芋の蒲焼・枝豆・甘芋レモン煮・いなご)

・赤魚の白醤油焼き

・ロージの生姜醤油あえ

・松茸のフライ・舞茸の天ぷら・ししとうの天ぷら

・地元蒟蒻の煮つけ・煮豆・青菜・たまご巻き

・こも豆腐煮付け・しめじ・そなの煮付け

・雑きのこ煮付け

・いくちの酢の物・みょうがの酢の物

・松茸の土瓶蒸し

・きのこ御飯

・自家製漬物

・季節の果物

以上が「キノコ列車」のお品書きです。

 持参した缶ビール片手にいただきましたが、高級料亭と違って素朴な味わいで、列車のミニ旅を味わいながらの食事には充分すぎる料理でした。

 車中では、ガイド役の若い女性の車掌さんが、料理の説明と道中の観光ガイドを行って観光バスの雰囲気も味わえます。(さすがに、歌は無いですが)車窓には自分には見慣れた田舎の風景が流れていきますが、途中には岩村の日本一の田園風景、極楽寺のお地蔵さん、案山子コンクール作品の等を眺めて明智駅で食堂列車の旅は終了です。

 ビールとキノコ料理でお腹いっぱいになったので、折り返しに岩村駅で途中下車し、岩村駅前を散策して軽い運動です。久しぶりに岩村の町並みを歩きましたが、チョットしたピクニック気分です。晴天に恵まれてのミニ旅行は、食欲の秋を堪能する一日となりました。