SCAJ 2014(2)

 

 コーヒーに魘されながらも、朝食にはしっかりコーヒーを飲み、10時の開場を待って展示ブースに入りました。この日は、ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップの決勝と、ワールド・サイフォニスト・チャンピオンシップ決勝を見ながら、コーヒー包装袋の業者と生豆業者を回りました。もちろん、その間にはコーヒーを何度も試飲しながら歩いています。

 バリスタなどのチャンピオンシップは映像として見たことはあるのですが、やはり実際に観戦すると迫力が違います。出場者それぞれの世界観が表現されていて、十数分間のドラマを見ているようで、自分としてはカルチャーショックでした。自分とは関係のない世界だと無関心でしたが、観客が魅了されている姿を見ると、改めてコーヒーの奥深さを感じます。

 そんなこんなで、田舎者が会場を歩いていると、ハワイのコーヒー農場研修でお世話になったUCCの担当者と出くわし、現在の自分の状況と今回の感想を話しながら会話し、会場を後にしたのでした。

 今回は初めて二日間に渡りSCAJのイベントに行きました。これまで興味はあったのですが、どこか自分とは違う世界だと思っていました。確かに街の喫茶店には無縁な世界かもしれません。けれど、コーヒー豆を扱う者にとって、生産者や流通業者を知り、それを提供する人々が集まるイベントには感動も覚えました。入場受付時に入場証を渡されますが、私の場合は「一般」でした。「ロースター」「自家焙煎」「レストラン・カフェ」などに分類されていますが、意外に多かったのが「開業予定」でした。こうした機会を通して情報や知識・人脈を得ている人たちもいることも分かりました。東京までの道のりや都内での移動で疲れましたが、機会があれば又出かけてみたいものです。