ロールケーキ

 今日は父親の七回忌です。次女と共に仏壇でお経をあげた後に、お墓参りをしてきました。この六年間にはいろいろ事がありましたが、過ぎてしまえばあっという間です。

 今日は、お供えにするつもりだったイチゴ(母親も買っていたので余った)を使って、ロールケーキを作ってみました。このロールケーキには記憶に残るケーキです。

 実は、お店を始めることを決めた時、ケーキ類を覚えたいと製菓学校を何か所か訪問しました。ところが、開業目的を対象にした製菓学校は少なく、開業目的ならば通信制がいいとまで言われてしまいました。学校の関係者曰く「ここへ来る若い子の多くは、進学先もなくあいまいな目的で通う子もいて、授業中に居眠りをしたり、欠席する子も多いから、モチベーションが下がりますよ」と忠告してくれました。企業なので、生徒は授業料を支払うお客様という感覚で、おだてて最後まで続けさせるというのが実態でした。

 そんな中、ネットで探した名古屋市守山区にある「ポットベリー」に出会い、体験の時に最初に作ったのが、このロールケーキ(イチゴなし)です。人生最初のロールケーキが、ことのほか上手にでき、なおかつ美味しいものだったから、有頂天になって通い始めたのでした。最初のころは、いっぱい作ってあちらこちらに配ったものです。

 作り始めると、卵の泡立て具合いや、粉を入れた後の練り具合、生地の焼き加減やロールにする加減等、奥が深くてヘコミそうなりましたが、先入観の無かった私には、とてもいい勉強になりました。そんなロールケーキはお菓子作りの基本になったものです。